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狂気と犯罪―なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか (講談社プラスアルファ新書)
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| 商品カテゴリ: | 医学,薬学,医療,看護,介護
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| セールスランク: | 122492 位
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| 参考価格: | ¥ 840 (消費税込)
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歴史から紐解く,司法と精神医学との蜜月関係.
人数から見れば,「身近な存在」であって良いはず
の精神障害者.ところが僕たちは,彼らの背後にある
暗い陰を,その存在を知っていながら,受け止めるこ
とができないでいるように思います.芹沢は,こうし
た陰の部分が出来上がってきた経緯を,司法と精神医
学との関係にスポットを当てつつ,明らかにしてくれ
ます.刑法39条の存在意義,あるいは精神医学の科
学性を考える前提として,知っておいて良い知識だと
いえそうです.
ただ,時折目に付く芹沢の評価は,司法と精神医学
の各分野で進められている議論を踏まえているのかど
うかが疑わしく,細やかな歴史描写と対照的に,落ち
着きのなさを窺わせます.歴史描写それ自体に関して
も,参考文献への言及がなく,新書だということを差
し引いても,若干の不親切さを感じずにはいられませ
ん.
狂気を特別扱いすることは,「平等である者を平等
に」扱っていないのか,「平等でない者を平等でなく」
扱っているにすぎないのか,自分の立場を明らかにで
きる力がなければ,星4つは付きません.
流れはよくわかるが
日本の犯罪と精神医学にかなり大きな問題があり,それが歴史的に形成されてきたことはよくわかる。著者の立場も背後に精神病患者とされて裁判を受ける権利等最低限の人権すら無視されている現状への深い同情のを持ちつつ,冷静な分析をしていると思う。ただし,日本の現実だけでは,「やはりそうはいっても気の狂った人は怖いから押し込めておいて欲しい。」「自分は絶対狂わない」と思っている人には届かないのでは?選択肢を具体的に想像するためにも他の国との比較等がこれから期待される。
排除と監禁の歴史、そして人間の誕生
本書では、「狂気」と犯罪の歴史をたどることによって、私たちが生きる現在や常識としている事柄を問い直す。また、それはおそらく今日よく話題になる精神障害と犯罪の関連への認識を根底から改めさせるものであろう。
もっとも私は、精神障害者や関連する法律に関しては素人なので、以下のレビューは本書の歴史・思想面に関するものに限定させていただく。
まず、本書は、日本における「狂気」と犯罪の歴史を明治前後から現代までたどることによって、現在の私たちの「狂気」への考え方や対応がいかにして構築されてきたかがきわめてわかりやすく描かれている。明治以降の「狂気」の歴史は、端的に言えば、排除と監禁の歴史であった。
さらに、近代以前と以後における犯罪の裁かれ方の違いを比較することによって、近代以降、「人間が誕生した」ことを明らかにする。すなわち、江戸時代までは犯罪者の性格・内面などを全く考慮せずに犯した罪の項目によって割り当てるように処罰を決めていたのに対して、明治以降は、犯罪者の性格や個性を考慮した上で処罰を決定するようになったのだ。これによって、刑罰に人間主義や「慈愛」の側面がうまれたのは事実であるが、その一方で精神障害者はその優しさのもとで法や処罰から排除されたのである。筆者によれば、このことが現代の法律を根底からゆるがす大きな問題を生み出している。
他にも、精神医学がこれまでどのようにして発展し、いかなる役割をはたしてきたか、など、いろいろ興味深い論及が多い。また、もちろんフーコーの著作の日本への応用および実践として読んでも面白い。
精神障害者とその犯罪の歴史。
日本において、精神障害者の犯した犯罪は一体どのように扱われてきたのか。その変遷を学ぶには格好の一冊です。
今となってはニュース等で「精神鑑定」と聞くのは当たり前になりましたが、もちろんこれは初めからそうであったわけではありません。
現代の司法制度では、違法行為を行った場合でも精神鑑定によって「責任能力なし」と判断された精神障害者は、起訴されずに裁判を受けることもなく、治療の対象として「強制的に」精神病院に入院させられることになりますが、これは明治時代から始まり、現代にまで続くものです。
この制度のために、精神障害者は法の世界からも社会からも排除されているのではないか??
として、過去に遡って精神鑑定が司法制度に導入される過程をみながら、精神障害者のみを別カテゴリーに入れる現行の制度を批判する、というのがこの本書の趣旨です。
新書だということで紙幅の制限もあり、現行の制度に変わる制度の主張にどうしても具体性が欠けてしまいますが、今の制度がとりあえずベストではない(可能性がある)ことをわかりやすく知ることができる、面白い本だと思います。
世界一かどうかはともかく
日本で精神病者の犯罪が野放しになっていることは最近よく知られるようになってきた。
そもそも精神病者の再犯をメディアも学者も報道せず沈黙をまもってきたからだ。
無論執拗に不起訴処分を狙う弁護士たちの存在もある。
だがそれは法学世界の問題であって日本すべての問題ではない。
光市母子殺人事件でも世論の声がなければ不起訴処分となっていただろう。
そして殺人犯などの入院日数は院長の判断で即日退院も可能である(というよりもそうでなければなぜ短期間で精神病者の再犯が行われるのか。)
その点で入院日数の比較は比較の意味がないであろう。
医学的見地を完全に信用する必要はないがそれを全く用いないというのも珍しい。
講談社
ホラーハウス社会―法を犯した「少年」と「異常者」たち (講談社プラスアルファ新書) 時代がつくる「狂気」 精神医療と社会 (朝日選書 825) (朝日選書 825) (朝日選書) ドキュメント 精神鑑定 (新書y) 精神鑑定の事件史―犯罪は何を語るか (中公新書) 精神障害者の事件と犯罪
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